
2009年9月25日(金)16時30分〜19時
多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)アーケードギャラリー
このたび、多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)では、東京大学・知の構造化センターを拠点とする研究プロジェクト「pingpong」と恊働し、ワークショップ『つくる図書館をうごかす』、ならびにトークセッション『行為から考えるデザイン--生成力を持つ環境をつくる』を開催いたします。
pingpongは、「デザイン」を構造化することを目標に東京大学知構造化センターを拠点に立ち上げられた研究プロジェクトで、2009年4月の発足以来、コンピュータサイエンティスト、デザイナーなどさまざまな関連分野の専門家を巻き込みながら意欲的に研究と実践を重ねています。
特に現在は、言語処理技術を応用し、我々と我々の周囲に遍在するモノやコトの間に、どのような行為がどのように介在しているかを浮かび上がらせるソフトウェアの開発を中心に行っており、その開発や運用を通して「デザイン」の持つ可能性を探究しています。
今回開催するワークショップ『つくる図書館をうごかす』では、pingpongが開発するソフトウェアの最新版を用いて、伊東豊雄建築設計事務所が設計した多摩美術大学図書館にどのような「行為」がどのように存在しているのかを参加者全員でリサーチし、「行為の地図」を作成します。
そして、でき上がった「行為の地図」を読み解き、図書館と利用者の関係がより滑らかにうごくようにするための、図書館の機能や設備、レイアウトの実装方法を検討します。
また、ワークショップに先立ち、本学教授で著述家/写真家の港千尋氏を聞き手に、pingpongのプロジェクトチームと、ウェブサービスのアーキテクチャなどの情報環境の研究で名高い社会学者の濱野智史氏をお招きし、トークセッション『行為から考えるデザイン--生成力を持つ環境をつくる』を行います。
ここでは「生成力」をテーマに、「デザイン」の可能性と不可能性を考えると同時に、pingpongの試みを通じて何を得られるのかをご紹介いたします。
1980年生。株式会社日本技芸リサーチャー。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員を経て現職。専門は情報社会論。特にウェブサービスのアーキテクチャ分析を中心的に手がける。
著書に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版、2008年)、主な論文に「ニコニコ動画の生成力」(『思想地図vol.2』NHK出版、2008年)など。
本学情報デザイン学科教授。著述家、写真家。
1960年生まれ。1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。ガセイ南米研修基金を受け、南米各国に長期滞在。1985年より、パリを拠点に写真家・文筆家として活動を開始。 2002年 オックスフォード大学ウォルフソン・カレッジ研究員。2007年第52回ベネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナーに就任。
主な著書に『記憶―「創造」と「想起」の力』(講談社、1996年、サントリー学芸賞受賞)など。主な展覧会に『市民の色 chromatic citizen』(伊奈信男賞受賞)など。
東京大学知の構造化センターを拠点に、多分野と連携しながら「デザイン」を再構造化することを目標に活動するプロジェクト。
